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あこがれの名古屋 |
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名古屋は、私のあこがれ?の街でした。
私の住んでいた町にはデパートなど一軒もなく、機織りの機械の音が静かに悲しげに響きわたっていたことを思い出します。
ガッチャン、ガッチャンと・・・・。
人によっては、それがうるさく感じた人もいたようですが、私は幼いころから聞いていたせいか、この音がこの町の象徴のような気がしておりました。
そして、この音を聞くたびにあこがれが増していったようです。
あの街はきっとこのような音はしないのだろうなー、どんな音がするのだろう?車の音、賑やかな音楽、人々の話し声、すべてが育ったわが町とは・・・・・・。
デパートは、欲しいものがすべてあり、着飾った男女が行きかっているのだろうなーなんて、いつも考えていました。
名古屋に行く時は、特別の時でした。誕生日、祭り、お正月、大人と一緒でなくては許しがでませんでした。
誕生日の名古屋コースは、デパートでプレゼントを買ってもらい、食事はデパートでしたねー。
このコースは、今では子供が私の誕生日にやってくれます。
こんなおばさんになっても、こういう形で名古屋にいけることはうれしいです。
今では私の町でもデパートが1つできましたよ。デパートのある街にあこがれる人はもういないでしょうね。
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